一般社団法人 伊丹青年会議所

理事長所信

【はじめに】

社団法人伊丹青年会議所 理事長 高橋 靖人

 戦後、荒廃した日本の再建を目標に各地で青年会議所が設立されました。そして伊丹の地においても誇り高き志を持った青年が集い、昭和38年に全国で252番目の青年会議所として伊丹青年会議所は創立されました。創立以来の先輩諸氏の高い志に基づいた運動の積み重ねが今日の礎となったものであり、第54代理事長を仰せつかるにあたり、ここに感謝と敬意を表す次第でございます。 現在の日本において、少子高齢化による生産年齢人口の減少を背景に、政府は「一億総活躍社会の実現」を掲げて、経済成長、子育て支援、安定した社会保障の実現を目指した制度改革を進めています。また、熊本地震復興や今後発生が予想される南海トラフ地震への防災・減災対策、安全保障などの外交の諸課題、倫理や人権や労働に関する課題など、多岐に渡る課題が存在しており、将来を担う子供たちへの負担はより一層大きなものとなっています。我々は子供たちが将来夢と希望を持てるよう、今の時代をより良い形にしていかなければなりません。その為には、現状を把握し、未来に向けて明確なビジョンを描き、率先して社会をリードする人間が必要です。そして、我々の運動をより多くの人々に広め、同志を募り、より大きな運動へと繋げる事が「明るい豊かな社会の実現」に一歩近づく事になるでしょう。 JCは20歳から40歳のその地域における青年経済人の集まりであり近年平成生まれのメンバーも増加しております。 時代が変われば経済や教育などの社会背景は異なり、おのずと考え方や感じ方も異なります。 我々は世代を超えて様々な意見を取り入れ、未来を見据えた運動を発信出来る団体として、「修練」「奉仕」「友情」のJC三信条を規範とし、JC運動に会員一人ひとりが気概と覚悟を持って取り組んで参ります。

【会員拡大こそJC運動】

 JC活動を行っていくうえで会員こそが運動の基盤です。 近年会員拡大の重要性について認識しながらも会員減少に歯止めが掛からない状況が続きました。会員拡大はJCにおける継続事業であり、常に意識し、行動に移さなければ会員数は減少してしまいます。会員拡大は組織運営の為だけではなく、自身の成長の為、そして地域に対してより大きな運動を発信していく為に必要なのです。我々は40歳という限られた時間の中、共に切磋琢磨出来るメンバーと事業を構築する中で絆が生まれ真のなかまとなります。 多くのなかまが集まる事により組織力は強固なものとなり、濃密な時間を過ごした経験は自身の財産になり、新しいなかまが増える事でその財産はさらに大きなものとなります。 昨年度、伊丹JCは会員拡大に力を入れ会員数は増加しましたが、それで終わりではありません。 昨年度培った経験を活かし、メンバー一人ひとりが誇りを持ちさらに伊丹JCの魅力をまちに対して積極的に発信していかなければなりません。 来年度伊丹JC創立55周年を盛大に迎えられるよう、20名の会員拡大を達成し、魅力溢れる伊丹JCにしていきましょう。

【魅力溢れるJAYCEEへ】

魅力溢れるまちを作るには、将来に対して明確なビジョンを描き、「今、何をすべきか」の現状を知り、個人のスキルアップをはかる事で、高い品格と強いリーダーシップを発揮出来る人財を育成する事が必要です。 我々がそのような魅力溢れるJAYCEEになる事で、組織力強化に繋がり、地域に対する運動の発信力も大きくなります。その為には経験を重ね知識を深めるとともに精神的な成長も必要となります。 発明王トーマス・エジソンが残した「一つ失敗したという事は、また一歩成功に近づいたという事だ」という言葉があります。なぜ失敗したかを振り返り、同じ失敗を繰り返さなければ、確実に成功に近づく事が出来ます。 だから、たくさんの発明をする事が出来たのです。成功の反対は、失敗ではなく、「何もしない事」なのです。JCには多くの成長出来る機会がありますが、受け身の姿勢では自己の成長はありません。高い目的意識を持ち積極的に行動する事で人生の貴重な経験となります。 そして率先してそのような姿を見せる事が人を惹きつけ魅力が生まれます。まずは自分の殻を破り一歩前に踏み出し、成長の機会を掴み取り、そして積極的に行動に移す事により、魅力溢れるJAYCEEになりましょう。

【子供の心を育む】

 現在の子供を取り巻く環境は複雑多様化しています。 子供に対する家庭教育や地域での生活体験や社会体験、自然体験などが減少し、代わりにインターネットやゲームなどの疑似体験が増加し、人と社会との関係のなかで自分を磨く機会が減少し、人間関係を築く力が弱まり、子供の道徳精神やコミュニケーション能力などの低下が指摘されています。 我々は責任世代として将来を担う子供たちが自らの人生に意義を見出し、夢と希望を描けるよう、今の時代を創っていかなければなりません。 その為にはまずは我々が己を律し、子供たちに背中を見せる必要があると考えます。 子供たちの将来の時代を考え、子供の道徳性を育む為に自ら何が出来るかを考えて徳育を実践する事が重要です。大人一人ひとりが子供の視点に立ち、教えるべき事は教えるという事と、子供の持つ能力を引き出し育むという両面を大事にし、大人と子供が共に成長出来る機会を提供する事が将来成長した子供たちや地域を笑顔にしていく心の育みに繋がると考えます。

【むすびに】

 いつの世も時代を作るのは人財であります。魅力溢れるまちを創るには魅力溢れる人財が必要になってきます。JCの各種大会、会議に積極的に参加し、今までに体験した事のない新しい体験をする事で、意識改革が起こり、自分の心の中で凝り固まっている固定観念が変わるのです。JCでしか出来ない体験をどんどん経験し、我々が魅力溢れるJAYCEEになれば魅力溢れる伊丹JCとなり、魅力溢れるJC運動を発信する事で志を同じくするなかまが増えていきます。私は、この良いサイクルを形成する事が「明るい豊かなまちの実現 に近づくと考えます。 今年度我々は、「大機大用」の精神でJC運動を通して得られる成長の機会「大機」と、それを捉え掴みとる行動「大用」の両方を捉え、LOM全体として組織力強化を図り、地域に対してより大きな運動を発信して参ります。

社団法人伊丹青年会議所 理事長 高橋 靖人